小児家族看護学実習の様子 ~オンライン実習の様子~
小児家族看護学実習は年内12月中旬まで病院での対面実習です。しかし、2020年はコロナ感染症拡大第3波真っただ中な12月でしたので、実習を対面からオンラインに切り替え実習を行いました。
オンライン実習の一部において、倫理観を育成する目的で、小児病棟で倫理的な葛藤が生じやすい場面に対する事例検討を行ったうえで、病棟内の倫理カンファレンスにオンラインで参加し看護師の方と意見交換を行いました。また、多職種連携を学ぶ目的で、病棟で退院支援看護師として活躍されている方から活動内容について教示いただき、子どもや家族が家庭で安心して過ごすための看護師の役割について検討を行いました。
これらの実習内容について、学生の学びのいくつかを紹介します。
「付き添いを行う母親の健康を損なわないように、母親の体調の観察なども行っていく必要があることがわかった。」
「付き添いを行うものの身体的・精神的な負担は大きくなるため、気遣う声がけを行ったり、休息できる時間を設けたりすることで、信頼関係を構築し、小児へのより良いケアに繋げることができるのではないかと考える。」
「本人の気持ち、思いに合わせたケアであるためには、子どもだからと言って思いを聞くことや説明をすることをおざなりにしてしまうのではなく、どうしたいのか、どう思っているのかを寄り添って聞く姿勢が大切である」
「対象によっては成人への移行が難しいという課題が生じているが、事前に親やその子に対し、どのように成人へ移行していくか、支援を早期から行うことが重要であり、小児看護では長期的に、本人だけでなく、家族への支援が重要であると学んだ。」