鳥取大学医学部*保健学科*看護学専攻

看護の日々の活動を紹介します

看護学専攻4年生「災害支援・ボランティア」

毎年、附属病院で多傷病者受入れ訓練が開催され、看護学専攻4年生は「災害支援・ボランティア」の科目の一環として全員で参加します。学生は、災害で受傷した患者さんやその家族、ボランティア、マスコミ等の役割を分担し演じます。昨今、世界規模で災害が多発しております。4年生は来春の卒業後には医療従事者として、多傷病者を受け入れる立場になります。それぞれの症度の患者や家族の役割を演じつつ、その時々にどのような思いをするのかを体験し、医療従事者としてどのような対応や勉強が必要になるかを学習していきます。

ムラージュと言って、傷病者のようなメイクをします。傷や出血しているようにメイクしたり、青ざめた顔色にメイクしたり・・・傷病者の雰囲気を出して、さながら俳優さんのようです。

災害発生直後から、院内では全館放送により、入院患者さんや職員の安全確保がされ、災害対策本部が作られ、職員が参集し、平時から災害対応時に定められた方法でテキパキと動き、多傷病者を受け入れることができるように準備されます。

学生達はそれぞれ、シナリオに沿って、救急車に搭乗したり、家族に支えられながら附属病院に行きます。また、家族が搬送されたのではないかと、心配で探しに来る家族もあります。さらに、附属病院にボランティア活動をしに来た人、報道記者たち・・・。

患者さんは病院玄関に設置されたでトリアージエリアで、重症度によって「緑」「黄色」「赤」「黒」に分けられ、それぞれの色エリアに行き、治療を受けることになります。短時間でより多くの患者さんを救うための方法です。

記者たちは全員がビデオを持ち、院内の各所を撮影します。撮影されたものを見ると、スタッフに患者個人情報を守るために撮影を止められるシーンもありました。また、附属病院では記者会見も行われ、積極的に報道機関と協力して災害の実態を伝えている様子も撮影されていました。

あってはならない災害ですが、避けられないのが災害です。その時、安心して受診できる病院、医療スタッフであるように学生の頃からこのような訓練に参加することは非常に重要なことであると思います。

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